東京五輪の選手村でコンドームが16万個配布されることが世界各国で大きな反響を呼んでいる。

 選手村のコンドーム無料配布は88年のソウル五輪から始まった。当初はHIV予防対策が目的だったが、その後選手たちの需要が高まったことからその後の五輪でも配布が継続されている。16年のリオ五輪では45万個が配布された。

 

 コンドーム配布は新型コロナ感染予防の観点から、「濃厚接触を助長する」と懸念の声が少なくない。アルピニストの野口建氏は2日に自身のツイッターで「アスリートにとって体調管理は仕事。そんな物は自身で用意すべきであり、与えられる物ではないでしょうに… 東京五輪では16万個を配布するとのこと。理解に苦しむ」と疑問を呈している。

 

 日本のネット上でコンドーム配布に反対の声が多いが、韓国のネットユーザーからも「ソウル五輪はHIVの予防という観点で配られたが、30年近く経っても配布されていることに驚き。コロナ禍で危機意識が薄いし、そもそも五輪を開催するべき状況ではない」、「日本が悪いというよりIOCの判断なのだからそちらを責めるべき。コンドーム配布は前から思ったのだがアスリートが自分で用意すべき、お金がどこから出ているのか気になるし」など批判的なコメントが多かった。

By New Road 編集部

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