横浜FCのFWカズが10日、第3節の浦和戦(埼玉)の後半ロスタイムに出場。今季初出場で自身が持つJ1最年長出場記録を54歳12日に更新した。
カズは開幕3戦目で初のベンチ入りし、2点を追う後半48分に出場。肌寒い埼玉スタジアムのピッチを半袖で駆け回った。ボールに触る機会はなく、94年にジーコ(鹿島)がマークした41歳3カ月12日のJ1最年長得点記録の更新はお預けとなったが、プロ36年目のシーズンが始まった。
ただチームは開幕3連敗で最下位に低迷。カズの新記録樹立にも、ネット上では辛辣な見方が多い。「出場2分で記録更新って、参加することに意義があるみたいになっている。プロなのだから出場してその内容が重要なんじゃないのかな?今日は2分だからボールに触れることは難しいけどさ、これなら70歳過ぎても記録更新できそうだよ。これがありなら別にカズじゃなくても記録更新できる」、「カズはリスペクトするべく選手だが、もうこの手の記録更新は要らないよ…本来なら負けているチームが1点でも取りに行かなくてはならない状況でカズ投入はないだろうと思う。日本サッカートップリーグのJ1で、ありえないだろうと思う。興行試合じゃないのだから。他の選手にも示しつかないんじゃないかな…横浜FC、今最下位なんですよ。チームが本当に勝ちたいのか疑ってしまう」。
サッカー雑誌の編集者は「横浜FCは攻守でかみ合わない苦しい戦いが続いていますが、松尾佑介、安永玲央、斎藤功佑など伸び盛りの若手が多いし決して悲観する状況ではない。カズをロスタイムに投入したのも決して試合をあきらめたわけではなく、FWの選手たちに『危機感を持ちなさい』という下平隆宏監督のメッセージだと思います。個人的にはカズはスタメンで出場した方が生きると思います。批判の声は多いですが上位浮上の起爆剤になってほしいですね」
キング・カズは逆風をはねのけられるか。
スポーツメディア「New Road」編集部
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