DeNAが、昨季限りで巨人を戦力外となっていた宮国椋丞を育成選手として獲得する方針を固めたとスポーツニッポンが12日に報じた。コロナ禍によるビザ発給の凍結を受け、DeNAは開幕時に外国人全10選手の不在が確実な状況になっている。投手陣の台所事情が苦しい中、先発、救援と幅広く起用できる宮国の獲得に踏み切ったとみられる。

 

 宮国は10年ドラフト2位で巨人に入団し、将来のエースと嘱望された。2年目の12年に6勝をマークし、13年は開幕投手を務めたがその後は右肩の故障なども影響して目立った活躍ができず。昨年は21試合登板で00敗、防御率5.33に終わり、戦力外通告を受けた。12球団合同トライアウトに臨み、他球団から獲得オファーは届かなかったが、今年に入ってからもトレーニングを続けて他球団での現役続行を模索していた。

 

 スポーツ紙のDeNA担当記者は「驚きましたね。若手が多いチームなので宮国を獲得すると思わなかったですが、育成契約ならリスクも少ないので獲得したのでしょう。同一リーグで対戦して宮国の良い時を三浦大輔監督も把握している。先発は井納翔一が巨人にFA移籍し、かつて守護神を務めていた山崎康晃もまだまだコンディションを挙げなければいけない状況でファーム調整を続けている。宮国は先発、中継ぎで経験豊富なので状態が良ければ早期に支配下登録される可能性は十分にあると思います」。

 まだ28歳。拾ってもらったDeNAに恩返しの思いを込めて右腕を振り続ける。

By New Road 編集部

スポーツメディア「New Road」編集部 読者の皆さまの心を揺さぶる、スポーツのさまざまな情報を発信しています!